サムライ | 落とし穴

サムライ

SAMURAI

企業の面接会場で、サムライに出会いました。


その日私は、ある企業の2次面接に来ていました。


私は、予定の時間より早く来てしまったため待合室で


自分の番が来るのを待っていました。


待合室には、私を含め3人の学生がいました。


私達は、緊張をほぐすために他愛のない会話に花を咲かせていました。


すると、突然ドアをノックする音が聞こえ、人事のMさん


入ってきました。


あまりに突然だったため、部屋の空気はピンっと


張り詰めました。


それを察してか、人事のMさん


「僕は、面接前にみなさんと話をして、(みんなの)テンションを上げに


やってきただけだから、別に面接じゃないで(←関西弁)」


と言いました。


それを聞いて、みんなから安堵の息がもれました。


ところが、Mさんは私の横に座ると、いきなり


私の正面に向かい合うように座っていたAくんに向かって


「自分、キャラ作ってるやろ?」


そして、その横に座っていたUくんには


「君、インパクトないでぇ」


と、問答無用に一刀両断。


一瞬で、二人を亡き者に・・・


この人は俺達のテンションを下げに来たのか?


と思わずにいられないほどの凄腕。


次は、私の番かとドキドキしていると


切り飽きたのか、別の話をし出しました。


でも、せっかくなので


「僕の欠点も教えてくださいっ!!」と、切りかかっていたら


「君はおとなしいね、後、淡々とし過ぎている」


とあっさり二度、切られました。


この人のおかげで、この後行われた面接では


悪い方向に吹っ切れてしまい、いらん事を喋り過ぎました。


結びに:本当に、↑この企業に入りたいです。