楽園 前編
その晩、友人から電話が掛かってきました。
小学校時代からの幼馴染です。
彼の話によると・・・
先週、サマーランドに行った。
水着のオネーさんが沢山いた。
世の中には、こんな楽園があるのだなと、驚いた。
手足に付けられていた、鎖を外された気分だ。
開放だ。
お前も一緒に、開放されに行こうぜ。
以上。
久しぶりでした。こんな元気な彼の声を聞いたのは・・・
最近、彼は仕事などで鬱々としていたので
おそらく良い気分転換になったのでしょう。
おお、そうか、そんなに楽しいのか
よしっ!!ならば行こう!!と決心しました。
でも、せっかく楽園に行くようなので、
もう一人、幼馴染を誘う事にしました。
で、そのもう一人に連絡をとると・・・
アホか。
また、アイツの口車に乗せられて、
俺は行かんぞ。
大体、水着のオネーちゃんが見たければ、エロ本を買えば
いいだろ。
それに俺は金が無い。
なぜなら今日、会社の先輩とキャバクラに行ったからだ。
キャバクラは良い。
オネーちゃんと話せるからだ。
以上。
で、次の日。
結局、この男ついてきました。
そして、我々は数年ぶりに楽園に来ました。
そう、豊島園という名の楽園に・・・。
結びに・・・後半に続く