帰郷 | 落とし穴

帰郷

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先日、田舎に帰りました。


田舎には、祖父、伯父、伯母夫婦が住んでいます。


でも、父専用の小屋みたいのがあるので


毎回そこに、泊まっています。


狭くて、寒い小屋なのですが


その小屋に数年前から猫が住みつき出しました。


現在、3匹います。


全部、ノラ出身です。


今回、私は奴等のために2時間半、5キロのペットフードを


担いで田舎に帰りました。


普段、ネコ共は、父が外出中は外に出しておきます。


でも冬場は寒いので、エサを残して家に閉じ込めておきます。


今回は、二日間、家に閉じ込めていたそうです。


さて、家についてみると・・・・・・。


いるわ、いるわ、肥えに肥えたブタ猫が・・・。


そして、エサを持った私を見るなり、ドスドスと音を立てて迫って来ました。


とりあえず、3つの皿に分けてやるのですが、


そんなもの、お構いなしです。


盛られた皿から、3匹で突っ込んできます。


ひとしきり、貪ると奴等、外へ遊びに行ってしまいました。


ホント、自由人。


さて、それから私は奴等が汚した台所周りを


ホウキで掃き始めました。


すると、


二階から父の声が・・・・


「オォノォォッッ、ベットで小便されたぁぁ!!」


二階から小便まみれのシーツを持って、


洗濯機のある洗面所へ向かう父


すると、


洗面所から父の声が・・・


「ここもかぁぁぁぁっっ!!


どうやら、マットレスにも小便をされたようです。


その後、暗い顔でマットレスを洗いながら


「もうやだ、捨てようかな」

と、呟いていた父は、疲れていました。


流石に今回ばかりは


あのブタ猫達も年貢の納め時でしょう。


いくら、あの甘い父でも、ベットに小便をたれるヤツを


許すはずがありません。


ちなみに私は幼い頃、自宅内で一人サッカーをして


吊るす形の蛍光灯を粉々に粉砕してしまい、


謝らずに父に甘えたら(甘えたら許してくれると思った)


涙が枯れるまで、叱られました。


その時流石に、私は捨てられませんでしたが、


猫は別です。

さて、何も分かっていない


ブタ猫達が帰って来ました。


父は、すかさず小便をしたであろう猫を


両手で掴み上げ掴み、クワッと睨みつけました。


いよいよか・・・・さよなら、ブタ猫。


しかし、父は


「お前か、駄目でしょ、おしっこしちゃっ」


と、それこそ猫なで声で・・・


「ここで、おしっこしちゃっ、めっ!!」


えっ~。不公平。



結び: やっぱり、甘い父でした。


     後、亜大すごいですね。


     かなりびびりましたよ。


     ホントすごい。


     箱根制覇、おめでとうございます。